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【新機能追加】文字の「交点除去」で線の重なりによる濃さムラを解消

Motherソフトのテキストオブジェクトに、新機能「交点除去」が追加されました。ストロークフォントで文字を印字したときに、線が交わる部分だけが濃く(深く)なってしまう、場合によってはピンホールが発生する現象を抑え、文字全体を均一な濃さで印字できる機能です。今回はUVレーザーマーカーでアルファベット・数字を実際に印字し、効果を確認しました。

01交点除去とは?

線が重なる部分は「2度打ち」になる

ストロークフォント(単線フォント)は、シンプルな線で文字を描くため印字時間が短く、賞味期限・消費期限やロット番号などの高速印字によく使われています。

一方で、「X」の交差部分や「T」の接合部分など線が重なる箇所では、レーザーが同じ場所を2回照射されることになります。そのため、交点だけが濃く(深く)なり、文字の仕上がりにムラが出ることがありました。

後に描く線を、交点の部分だけ切り欠く

「交点除去」は、線が交わる点を中心に、設定した「除去幅」の分だけ後に描く線を切り欠く機能です。先に描く線はそのまま通るため、文字の形はそのままに、重なる部分を1回の照射にできます。

交点除去なし
交点を2回照射するため、中心だけが濃く(深く)なる
交点除去あり
後に描く線を除去幅(赤矢印)ぶん切り欠き、重なりをなくす

※イメージ図です。

交点除去の対象になる箇所

交差
X、4 など
線と線が交わる部分
T字の接合
T、H、E、F など
線の端が別の線にぶつかる部分
端点どうしの重なり
0、O、8 など
書き始めと書き終わりが重なる部分

「A」の頂点のように字画が合流するだけの角は切り欠かないため、文字の形が崩れることはありません。

02機能の使い方

設定はとても簡単です。テキストオブジェクトのプロパティ画面から、2ステップで利用できます。

  1. テキストオブジェクトのプロパティ画面で「交点除去」にチェックを入れる
  2. 除去幅(0.01~2.00mm)を入力する
テキストプロパティ画面の交点除去の設定

テキストプロパティ画面。下部の「交点除去」(赤枠)にチェックを入れ、右の欄に除去幅を入力します(画面は0.200mmの例)。

除去幅の目安

除去幅は、レーザーのスポット径(線の太さ)程度を目安に設定してください。

小さすぎる
切り欠きが足りず、交点の濃さが残る
ちょうどいい
スポット径程度。重なりがなく、
線もつながって見える
大きすぎる
濃さは抑えられるが、
文字が途切れて見える

※イメージ図です。実際の印字結果を確認しながら調整してください。

03印字条件

使用機種PL2000U(UVレーザーマーカー)
素材フィルム
フォントオリジナルフォント
文字高(mm)5mm
除去幅(mm)中央:0.3mm/右:0.5mm
印字回数(回)1
スキャン速度(mm/s)1800
周波数(KHz)25
パルス幅(μs)1

※交点除去以外の条件は、すべての文字で同じです。

04印字結果

写真の見方

各写真は、左:交点除去なし/中央:除去幅 0.3mm/右:除去幅 0.5mmで印字したものです。

交差する文字「X」

Xの印字比較
除去なし0.3mm0.5mm

交点除去なしでは、2本の線が交わる中心部が濃くなっています。交点除去ありでは中心部の濃さが抑えられ、線全体が均一な仕上がりになっています。

T字に接合する文字「T」

Tの印字比較
除去なし0.3mm0.5mm

横棒と縦棒がぶつかる接合部も、交点除去によって重なりがなくなります。

横棒が斜線に接する文字「A」

Aの印字比較
除去なし0.3mm0.5mm

交点除去なしでは、横棒の端(左の接合部)に濃い点ができています。交点除去ありでは目立たなくなっています。頂点部分は切り欠かれず、文字の形はそのままです。

数字「8」

8の印字比較
除去なし0.3mm0.5mm

上下の円がつながる中央部分も、同様に重なりを除去できます。

除去幅を大きくしすぎると切れ目が見えるようになります。仕上がりを見ながら調整するのがおすすめです。

05ご利用時の注意点

TrueTypeフォントは対象外
対象はストロークフォントとオリジナルフォントです。
「重ね書き」とは併用不可
重ね書きを「利用する」にすると、
交点除去は自動的に解除されます。
「塗潰し」設定時は無効
塗潰しを設定しているテキストでは、
交点除去は行われません。
印字時間がわずかに長くなる
切り欠いた箇所でレーザーが一度OFF/ONするため、
交点の数に応じて少し長くなります。
補足

切り欠きが少なく済むように、字画の描画順が自動で入れ替わる場合があります。印字される形状は変わりません。

06まとめ

交点除去のポイント

  • Motherソフトの新機能「交点除去」で、ストロークフォントの線が重なる部分の2度打ちを防げるようになった。
  • 交差・T字の接合・端点の重なりが対象で、文字の形はそのままに濃さのムラを抑えられる。
  • 除去幅はスポット径程度が目安。大きくしすぎると切れ目が見えるため、実際の印字を見ながら調整する。
  • 機種・レンズ・素材によって最適な除去幅は変わるため、実際のワークでのサンプル印字で事前に確認できる。

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