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【導入事例:レーザーマーカー】富山大学・高岡キャンパスにUVレーザーマーカー PL2000Uを納品!
先進アルミニウム国際研究センター(ARC)における次世代表面処理研究の中核設備として期待

株式会社パルレーザーはこのたび、富山大学高岡キャンパスに設置された「軽金属材料共同研究棟 先進アルミニウム国際研究センター(ARC)」に、紫外(UV)レーザーマーカー PL2000Uを納品いたしました。導入先は、先進アルミニウム国際研究センター副センター長の佐伯淳 教授で、これはファイバーレーザーに続く2台目の採用となります。


ARCの特徴と研究ミッション
ARCは2023年に竣工した、再生アルミニウム研究に特化した高機能研究施設。溶解・押し出し・鋳造・成膜・分析・表面処理といった工程を一貫して行える、日本でも類をみない総合的研究拠点です。国内外企業・自治体との連携も活発に進められ、CO₂削減や素材循環を実現するサーキュラーエコノミーの拠点として位置づけられています。


再生アルミの現行課題とUVレーザーの有効性
あるレポートでは、再生アルミには「合金混合による品質バラつき」「表面酸化膜の悪影響」「化学薬品の使用による環境負荷」などが課題とされます。こうした背景を踏まえ、UV(波長355nm)レーザーによる非接触・ケミカルフリー処理は、アルミの酸化膜除去や微細改質に極めて有効とされています。
PL2000Uは特に以下の点で優れています:
- 高い吸光性による非熱的微細加工(バリや色むら、熱ダメージを最小化)
- 精密パラメータ制御(出力、繰返し、スキャン速度など)により、除去・彫刻・マーキングなどを多様に使い分け可能


PL2000Uの操作性と研究現場の状況
お伺いした当日は、レーザーマーカー設置状態の確認とご利用方法のヒアリングを実施。現在は佐伯教授が主体的にパラメータ設定による加工試験を実施中です。
解析対象には、以下の項目が含まれます:
1.パラメータと加工結果の相関(出力・繰返し回数による表面処理の変化)
2.微細パターン加工後の接合性・耐食性評価
3.最適化条件による加工速度と処理品質のトレードオフ
この検証プロセスにより、将来的には「実用化を意識した加工条件(接着・耐食向上)」を確立することが目的です。


期待される応用と産業展開
- 期待される応用と産業展開
- 建築資材:耐候性・デザイン性を兼ねた外装材開発
- エネルギー関連:熱伝導性を生かした熱交換器などへの適用
佐伯教授からは「アルミニウムは我々にとって非常に身近で生活に不可欠な金属ですが、再利用する際の課題は大きい。これは世界的な問題であり今後この分野では富山大学をはじめ日本がリードしていけるところ」というおっしゃっていました。
UVレーザーによる微細処理技術は、化学処理に代わる環境対応型の前処理手法としても注目されています。

佐伯淳教授の研究者情報
https://researchmap.jp/read0008158
富山大学 先進アルミニウム国際研究センター(ARC)紹介ページ
https://kyoso.ctg.u-toyama.ac.jp/projects/projects02-4/
NEC コーポレートブログ記事(技術と社会課題の接点に関する構成参考)
https://jpn.nec.com/corporateblog/202402/03.html
NHK「おはBiz」記事(読みやすい構成・文体の参考)
https://www3.nhk.or.jp/news/contents/ohabiz/articles/2024_0416.html




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